医療法人社団山口医院

喘息のご説明

喘息吸入

気管支喘息とは、どんな病気ですか?

気管支喘息は、どんな病気かを絵や例えで、わかりやすく説明します。

発作前

呼吸をする時、空気は鼻や口から入り、のどから気管へ、それから枝分かれして気管へ、またいくつにも分かれて細気管支を通り、肺胞に届きます。この空気の通り道を「気道」と呼びます。

原因

この気道に、「何らかの刺激」「発作の原因」が加わることにより、気管支平滑筋が収縮し、空気の通り道が狭くなります。

状態

そして内側の粘膜が炎症を起こし、腫れあがり、さらに気道の中に痰がたまるため、空気の通りにくくなって、呼吸が苦しくなります。これが、ぜんそく発作の起き方です。

道路に例えると

・空気の通り道を、道路に例えると、道の広さ(通り道)が狭くなる状態です。
・上、①の絵は、気道が正常の状態で、道路も広さも広く、路面(道路の表面)の状態も良い状態です。すなわち、ぜんそく発作が起きていない状態、正常の状態です。
・下、②の絵は、気道の内側の粘膜の腫れを道路に例えると、路面(道の表面)が割れたり、穴が開いたりして、砂利道(じゃりみち)の様に荒れて、走りにくくなる状態で、また道路の広さも狭くなって、通りにくい状態で、気道が狭くなるので、息苦し症状に例えられます。

①正常な気道と道路に例えた図
正常な気道

②気管支喘息等で荒れた気道と道路に例えた図
気道が狭くなる図不良な道路図
内側の粘膜の腫れの原因・状態
ほこりやペットの毛、フケを吸って、空気の通り道の表面が縮んだり、腫れたり、痰がいっぱい出たりして、空気の通り道が急に狭くなる状態です。

治療

気管支喘息の治療は、長期管理薬(コントローラー)と発作治療薬(リリーバー)があり、長期管理薬は、継続治療により炎症を抑える薬(吸入ステロイド薬・ロイコトリエン拮抗薬等)と気道を長期間拡げる薬(長時間作用β2刺激薬)があります。 発作治療薬は、狭くなった気道を速やかに拡げる緊急の薬で(短時間作用性β2刺激薬)があります。 道路の絵に例えると、道の広さ(通り道)が狭くなる状態(気道が狭くなる状態)を道の広さを広げる薬が長時間作用β2刺激薬、短時間作用性β2刺激薬)です。 路面(道の表面)が割れたり、穴が開いたりして、砂利道(じゃりみち)の様に荒れて、走りにくくなる状態(気道の内側の粘膜の腫れている状態)を整える薬、すなわち道路の表面の状態も良くする薬が気道の炎症を抑える薬(吸入ステロイド薬・ロイコトリエン拮抗薬)です。すなわち絵の①の状態に近かずける薬です。 来院した時には、詳しく説明します。

具体的な薬

※詳しい説明は、薬品名をクリック
💊シムビコート
💊フルティフォーム
💊レルベア